なんとな~くしあわせ?の日記

「そしてそれゆえ、知識そのものが力である」 (Nam et ipsa scientia potestas est.) 〜 フランシス・ベーコン

Apacheの同時接続スレッド数

  • 表題の件を調べることになった、このページには最終的な手順のみ残す

workerで動いてるか、preforkで動いてるか確認

  • Apacheのプロセス管理がなんのモジュールで行われているか確認する
$ apachectl -l
Compiled in modules:
  core.c
  worker.c
  http_core.c
  mod_so.c

この場合workerで確定。worker, preforkが何であるかについてはググってください。

プロセス・スレッド設定を確認する

  • /etc/httpd/conf/httpd.conf を確認する
    • IfModule worker.cで囲われた部分がworkerの設定、IfModule prefork.cにはpreforkの設定が書いてある
ServerLimit 16
StartServers 2
MaxClients 200
MinSpareThreads 25
MaxSpareThreads 75
ThreadsPerChild 25
TL;DR
  • 上の場合ApacheMaxClients 200の設定で動くので、同時接続ユーザは最大200になる
  • 上限をあげたい場合はServerLimitMaxClientsの数値を上げれば良い
詳しい説明
  • 最初に、Apacheが起動した時はいつでもStartServersのパラメーターで定められた2つの子プロセスが起動する
  • そして、そのいずれのプロセスでもThreadsPerChildのパラメーターで定められた25スレッドが起動する、これは2つのプロセスが50の同時接続/クライアントに対してのみ提供されるということを意味する(つまり25x2=50)
  • より多くの同時接続ユーザがきたとすると、その時他の子プロセスが起動する。それはまた新たに25ユーザにページを表示させられる。
  • しかし子プロセスを何個起動させられるかどうかはServerLimitパラメータでその総数が制御されている、どの子プロセスも25スレッド操作できるとすると、実行できるスレッドの総数は16x25=400の同時接続ユーザだ
  • しかしMaxClientsが200以下で定義されていると(これは8つの子プロセスを意味するのだが)、MaxCilientsで上限が設定されていることになるので新しいプロセスを起動できないことになる
  • これはまた、もしもMaxClientsを1000で設定(これは16の子プロセス、400接続を意味する)しても、新しいプロセスを起動させることができない(※ここの英語しつこい)
  • この場合はServerLimitを1000/25、つまりMaxClients/ThreadsPerChild=40で設定することで同時接続1000ユーザに最適化された設定を実現できる

VisualVMが使ってみるとけっこうよかった件

visualvm.github.io

仕事で負荷試験などを行ったのだが、ボトルネックがどこであるか非常にわかりやすい。

ボトルネックの見つけ方

  • ローカル環境 or JMXのポートを開けた環境でアプリケーションを起動する
  • VisualVMで対象のアプリケーションの環境につなぐ
  • サンプラー or プロファイラを起動しておく
  • アプリケーションに対して負荷をかけたりリクエストをやる
  • サンプラー or プロファイラを見て分析する

VisualVMでできること

  • WEBアプリケーションのスレッドごと、コールスタックごとのCPU処理時間算出
  • WEBアプリケーションのSQLクエリの呼び出し回数とコールスタックと処理時間算出
コールスタック
  • コールスタックとは関数の呼び出し履歴をツリー形式で見ることができるようにしたもので、どの関数でどのくらい時間がかかっているかとてもわかりやすい
気付きなど
  • 意外にJavaのロジックで重そうであっても時間がかからない(レコードが10万程度にならないと繰り返し処理で問題が出ることはない)
  • DBの呼び出しをできるだけへらすことがパフォーマンス向上につながる
  • そういう意味ではキャッシュの実装もパフォーマンス向上に有効

Seleniumにおける待ち合わせの概念

Selenium

  • このページの重要な点を翻訳

stackoverflow.com

Implicit Wait(暗黙的待ち合わせ)

  • 暗黙的待ち合わせはウェブドライバーのインスタンスにHTML DOMの要素を見つけたり、要素のグループやコレクションを見つけたりする時に即時利用可能でない場合の待ち合わせの設定をする方法です(※CSSセレクタXpathを実行した際に、要素が出るまで待ってくれる)
  • W3Cの規定によればデフォルト値は0
  • 必要に応じてプログラムのどこからでも設定値を変えられる
  • その設定値はWebdriverのインスタンスの生成から廃棄までの間有効

Explicit Wait(明示的待ち合わせ)

  • 明示的待ち合わせは、コードを実行する前に特定の状態になるまでWebdriverのインスタンスのために設定、実装されるコードのこと
  • WebDriverWaitとExpectedConditionで定義される特定のメソッドと状態は明示的待ち合わせを実装するための一つの手法です

要は

  • この話に従えば、暗黙的待ち合わせさえ設定していれば明示的に待ち合わせる必要ないように見える。しかし実際にはAjaxリクエストを待つときに明示的待ち合わせを書く必要があったりするので例外はあると言える。
  • ちなみにSelenideはデフォルトで4秒の暗黙的待ち合わせになっている

Selenide - Concise UI Tests in Java