なんとな~くしあわせ?の日記

「そしてそれゆえ、知識そのものが力である」 (Nam et ipsa scientia potestas est.) 〜 フランシス・ベーコン

Debian12(bookworm)+KDE Plasmaで日本語入力

Debian12を使ってみる

bookworm

www.debian.org

最近はKDEがお気に入りで、Debian11のときはKDE Plasma+Ibus mozcの組み合わせで日本語入力していた。Debian12がリリースされたので早速インストールしたところ、KDEは起動したのだがIbus mozcで日本語が打てなくなり難儀していた。

fcitxへの移行

結論から書くとKDE Plasma+fcitxだと動いたのでその環境を使うようになった。

やったこと
  • fcitx, fcitx5, fcitx5-mozcをaptでインストール
  • bashrcからibus環境変数を削除
  • im-configを起動してfcitxをデフォルトに設定
  • (設定されていれば) /etc/default/im-config からIM_CONFIG_DEFAULT_MODEをコメントアウト
# 下記を.bashrcから削除した
ENGINE=ibus
export GTK_IM_MODULE=${ENGINE}
export XMODIFIERS=@im=${ENGINE}
export QT_IM_MODULE=${ENGINE}
export DefaultIMModule=${ENGINE}

自動起動について追加で調べていたが、fcitx-autostartはfedoraのプロジェクトで管理されておりfcitx5と互換がないような感じ。Setup Fcitx5に記載の方法でやり直した。

fcitx-im.org

XDG Autostartの項にある通り、

$ mkdir -p ~/.config/autostart && cp /usr/share/applications/org.fcitx.Fcitx5.desktop ~/.config/autostart

// 自動起動用の.desktopファイルを確認してみる
$ cat ~/.config/autostart/org.fcitx.Fcitx5.desktop
[Desktop Entry]
Name[ca]=Fcitx 5
Name[da]=Fcitx 5
Name[de]=Fcitx 5
Name[fr]=Fcitx 5
Name[ja]=Fcitx 5
Name[ko]=Fcitx 5
Name[ru]=Fcitx 5
Name[zh_CN]=Fcitx 5
Name[zh_TW]=Fcitx 5
Name=Fcitx 5
GenericName[ca]=Mètode d'entrada
GenericName[da]=Inputmetode
GenericName[de]=Eingabemethode
GenericName[fr]=Méthode de saisie
GenericName[ja]=入力メソッド
GenericName[ko]=입력기
GenericName[ru]=Метод ввода
GenericName[zh_CN]=输入法
GenericName[zh_TW]=輸入法
GenericName=Input Method
Comment[ca]=Mètode d'entrada estàndard
Comment[da]=Start inputmetode
Comment[de]=Eingabemethode starten
Comment[fr]=Démarrer la méthode de saisie
Comment[ja]=入力メソッドを開始
Comment[ko]=입력기 시작
Comment[ru]=Запустить метод ввода
Comment[zh_CN]=启动输入法
Comment[zh_TW]=啟動輸入法
Comment=Start Input Method
Exec=/usr/bin/fcitx5
Icon=fcitx
Terminal=false
Type=Application
Categories=System;Utility;
StartupNotify=false
X-GNOME-AutoRestart=false
X-GNOME-Autostart-Notify=false
X-KDE-autostart-after=panel
X-KDE-StartupNotify=false
X-KDE-Wayland-VirtualKeyboard=true
  • X-KDE-autostart-after=panel、というのがミソでこれがあるとKDEやXが起動し終わった後にデーモンやアプリケーションを起動できるようだ
  • 他のサービスにも適用できそう

Tesla K80を動かすまでにやったこと(※運用までは至らず)

Tesla K80

発端

  • 昨今のAIブームでグラフィックボードを動かす中で、VRAMの容量が大きくて安いグラフィックボードが欲しくなった
    • Tesla K80はVRAMが12GB, 12GBの24GBついています
    • ただし、おそらく何もしない状態で使うと1GPUあたり12GBのVRAMを使える感じになる(※24GBではないことに注意)
  • ヤフオクでTesla K80が手に入ったので動かそうとしたが、これがなかなか難物で苦労した

auctions.yahoo.co.jp

起動まで

電源が足りない!
  • まずTesla K80が他のグラフィックボードと違っておかしいのは、補助電源にCPU 8pinを要求することです。これは普通マザーボード自体に繋ぐので、まず電源のケーブルが揃えられないんじゃないかな・・・?
    • CPU補助電源は8ピンで最大480Wの電力を供給できます
    • Tesla K80は2つのGPUコアそれぞれで150W必要になるので、合計300Wまで使う可能性があります、コスパ悪いです
  • 結局どうしたか?
    • ネットで見ていると、4ピン ペリフェラルコネクタの電源を2つ合成するやつを使ってCPU 8pinにしてTesla K80に繋ぐ例が見られました
    • ただ、私が今持っている電源だと4ピン ペリフェラルコネクタ自体が無いのでAliExpressでpcie8p-in-メスからcpu 8 p-inオスに変換するやつを買いました、大丈夫です動いてますよ

デュアルpcie8p in メスから030 0571 000 cpu 8 p inオス,nvidia tlak80/m40/m60/p40/p100用のグラフィック電源ケーブル| | - AliExpress

起動時に電力が足りない場合、電源ボタン押してもマザーボード自体が起動しなくなります。起動しないだけで害はないようです。

マザーボードに設定が必要

参考にした記事にも、「Above 4GB MMIO BIOS Assignment (4GB を超える MMIO BIOS 割り当て)」が必要とありますが、これはIntel系のマザーボードの設定名であり、AMD系のマザーボードでは「Above 4G Decoding」という名前でBIOSから設定が必要でした。これをやらないと多分起動してもマシンにグラフィックボードが認識されない。

➔ うちの場合は「Above 4G Decoding」を有効にすることで見事起動しました、やったね

いざ運用

実際にDebianで起動してみたらどうなるか確認したところ残念なログが出ていた

$ sudo dmesg
...

[    7.707771] NVRM: The NVIDIA Tesla K80 GPU installed in this system is
               NVRM:  supported through the NVIDIA 470.xx Legacy drivers. Please
               NVRM:  visit http://www.nvidia.com/object/unix.html for more
               NVRM:  information.  The 530.30.02 NVIDIA driver will ignore
               NVRM:  this GPU.  Continuing probe...

Tesla K80はNVIDIA 470系の古いドライバーでしか動かないのです・・・現在使っているマシンは530系のドライバーなので差分がありすぎるというか古すぎです。。。

どうしよう

とりあえず、

  • debian10のリポジトリにはNVIDIA 470のドライバーがあるのでそれを使うマシンを1つ作るか?(arch linuxとかならば470系にkernel 6を組み合わせたパッチとかあるっぽい)
  • あとは熱問題がある、起動しただけでグラフィックボードが熱くなってしまうので空冷なり水冷なりしてグラフィックボードを冷やさないといけない
結論

やっぱりサーバー向けの製品だからか